【薬剤師が教える】痛みで良く出る処方箋【ロキソニン・ムコスタ・モーラステープ】【痛み止めと胃薬】

【おくすり相談】
この記事は約5分で読めます。

はじめに

どうも薬剤師のNOVO(ノボ)です。
病院に受診したとき、薬をもらいますが、病院や薬局で説明を聞いても、緊張して覚えていなかったり、うまく質問できなかったり、いろいろと困ることもあるのではないでしょうか?

そんなあなたのために、よくある処方箋の説明をしていきたいと思います。

今回は、腰痛などの痛みがあるときに出される、お薬についてです。

処方内容

Rp1
 ロキソニン錠 60mg  3錠
 ムコスタ錠 100mg  3錠
          1日3回毎食後 14日分

Rp2
 モーラステープL40mg  14枚
          1日1回 腰

一般的なお薬の説明

薬剤師
薬剤師

本日は腰を痛められましたかね?

患者さん
患者さん

そうなんです。昨日、腰を打ってしまいまして・・・

薬剤師
薬剤師

そうだったんですね。
今回、飲み薬が2種類、シップが1種類出てます。

薬剤師
薬剤師

まず、痛み止めのロキソニン、こちら痛み止めですので、毎食後にお飲みください。
ロキソニンは、胃が荒れやすいお薬ですので、胃薬のムコスタと一緒にお飲みください。

薬剤師
薬剤師

モーラステープは、シップですので、痛いところに貼ってください。
1日1回貼ると24時間効果が続きます。
同じ場所に貼り続けるとかぶれることもありますので、かぶれることがありましたら、場所をずらして貼ってください。
また、貼る場所が腰ですので、おそらく大丈夫だと思いますが、シップが日光にあたると発疹などが出ることもありますので、直接日光に当たらないように、服などで覆うようにしてください。

以上が基本的なお薬の説明になりますね。

今回のポイント
ロキソニンは胃が荒れやすいので食後に飲む
ロキソニンはムコスタと合わせて飲む
モーラステープはかぶれに注意

よくある質問

質問1:食事がとれない

患者さん
患者さん

朝食は食べる時間がないこともありますが、どうすればよいでしょうか?

薬剤師
薬剤師

ロキソニンは胃が荒れやすいお薬ですので、できれば食後が望ましいですが、食事がとれない場合は多めの水で服用いただければ、胃への負担が減らせます。

質問2:食事が不規則

患者さん
患者さん

食事をとるのが不規則で、1日2回の日もありますが、どうすればよいのでしょうか?

薬剤師
薬剤師

1日3回飲む薬ですので、お薬の間隔がだいたい4時間空いていれば、お薬を飲んで大丈夫です。

質問3:痛みがなくなったら?

患者さん
患者さん

痛みがなくなったら、お薬を飲まなくても大丈夫かしら?

薬剤師
薬剤師

今回は痛み止めですので、痛みがなくなったら、飲まなくても大丈夫です。
ただ、薬を飲まずに痛みが出るようでしたら、続けてお薬を飲むようにしてください。

質問4:シップは切っても大丈夫?

患者さん
患者さん

シップは切って使っても大丈夫でしょうか?

薬剤師
薬剤師

はい、モーラステープは痛みの場所の大きさに合わせて、切って使って大丈夫です。

質問5:シップがはがれたら?

患者さん
患者さん

シップが途中ではがれてしまった場合、新しいシップを貼っても良いのかしら?

薬剤師
薬剤師

内モーラステープは12時間貼れていれば、有効成分がほぼ吸収されていて、効果はだいたい24時間持続しますので、新しく貼る必要はありません。
もし、1-2時間ではがれてしまった場合は、新しいシップを貼っても大丈夫です。
ただ、頻繁に貼るとかぶれの原因になることもありますので、ご注意ください。

注意点と似たようなお薬

※似たお薬は、よく出るお薬を記載していて、全種類を網羅しているわけではありません。

ロキソニンの注意点

胃が荒れやすいなど、消化器系の副作用が出ることがあります。
アスピリン喘息になったことがある人は服用しないようにしてください。(通常の喘息の場合は、服用することもあります)
インフルエンザのときには使用できません。
基本、妊娠中、子どもには使用しません。

ロキソニンと似たお薬

▼ロキソプロフェン
ロキソニンのジェネリック(後発医薬品)なので、有効成分は同じお薬です。
▼セレコックス
胃障害などの副作用が少ないとされています。
1日2回で服用するお薬です。
▼ボルタレン
ロキソニンよりも強いお薬です。
錠剤の場合は1日3回服用、カプセルの場合は効果が効果が長いので1日2回の服用です。
歯科でよく処方されるイメージです。
▼カロナール
ロキソニンとは違うお薬ですが、使い勝手が良いお薬です。
アスピリン喘息、インフルエンザ、妊婦、子どもにも使えるお薬です。

ムコスタの注意点

ムコスタで副作用が起こることはほとんどありませんので、注意点も特にありません。

ムコスタと似たお薬

▼レバミピド
ムコスタのジェネリック(後発医薬品)なので、有効成分は同じお薬です。
▼セルベックス
ムコスタと成分は違いますが、ほとんど同じお薬です。
▼プロマック
1日2回で服用するお薬です。

モーラステープの注意点

アスピリン喘息の方は使用できません。
シップかぶれに注意です。
※一般にテープはかぶれやすく、パップはかぶれにくいですが、テープははがれにくく、パップははがれやすいので一長一短です。
日光に直接あたると発疹が出ることもあります。
妊婦の方は基本使用できません。(妊娠の時期によっては使用できることもあります)

モーラステープと似たお薬

▼モーラステープ・パップ
日光に直接当たらないように注意が必要です。
▼ロキソニンテープ・パップ
日光に当たっても大丈夫です。
▼MS温湿布 MS冷湿布
日光に当たっても大丈夫です。
シップは基本冷たいですが、MSには温シップがあります。
成分に、トウガラシが入っているため、温かくなります。
▼ボルタレンテープ
日光に当たっても大丈夫です。

おわりに

腰痛などでお薬が出たときの説明を記事にしてみました。
お薬をもらっても、何のための薬なのかわからなかったり、困ってしまうことがありますよね。

薬局で説明を聞き洩らしたり、急いでいて質問できなかった場合など、参考にしていただければと思います。

ほかのお薬について知りたい場合やお薬を安くもらいたい場合は、下記のサイトマップからほかの記事もご覧ください!

当ブログでは一般的な方を想定としてお薬の説明となっております。
特定の合併症・既往歴がある場合、妊婦・授乳婦の場合、その旨を担当の医師もしくは薬剤師に伝えてください。
万が一、お薬を服用して体調が悪くなった場合は、担当の医師もしくは薬剤師に相談してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました