【薬剤師が教える】剤型の特徴【OD錠・CR錠・チュアブル錠・バッカル錠・舌下錠】

【おくすり相談】
この記事は約3分で読めます。

はじめに

どうも薬剤師のNOVO(ノボ)です。
突然ですが、OD錠とか、チュアブル錠とか、錠剤とどう違うのか、ご存じですか?

薬局でお薬を渡していると、
「OD錠って、錠剤と何が違うの?」
「チュアブル錠って、普通に飲むんじゃないの?」
などなど、剤型に関係する質問を受けることが多いです。

今回は、お薬の剤型について、説明したいと思います。

この記事でわかること

  • 飲み薬の剤型の特徴がわかる

いろいろな剤型

OD錠

OD錠とは、「口腔内崩壊錠」のことです。
加齢などでものをうまく飲み込めない人や、水分を制限されている場合でも飲みやすいように、だ液や少量の水で溶けるように作られた錠剤です。
通常の錠剤と同じく、水で飲みこんでいただいても問題ありません。

OD錠は、崩れやすいという特性のため、割れやすかったりするので、注意が必要です。
また、後味が良くなる加工が施されていて、甘味が強く感じることもあります。

メーカーが異なる場合、味を変えている場合があります。
例:タケプロンOD(先発品)/ランソプラゾール(後発品)
タケプロンOD錠:いちご風味
ランソプラゾールOD錠「サワイ」:いちご風味
ランソプラゾールOD錠「ケミファ」:すっきりとした甘い味
ランソプラゾールOD錠「トーワ」:清涼感のある味

CR錠

CR錠は、ゆっくり吸収されて、効果が持続するお薬です。
吸収が早い場合、効果が強く出て、副作用が出てしまったりします。
また、吸収が早いと効果が切れるのも早くなり、薬の効果が出ていない時間がでてしまうこともあります。

そのような問題を解決したのが、CR錠です。
ゆっくり吸収されるため、1日1回の服用で効果が持続します。

例:アダラートCR錠、パキシルCR錠、レキップCR錠

チュアブル錠

チュアブル錠は、かみ砕いて服用する錠剤です。
OD錠に似ていますが、チュアブル錠はかみ砕いて、こまかくしてから、だ液で溶かして飲むお薬です。
かみ砕かないと口の中でうまく溶けないことがあるので、注意してください。

例:キプレスチュアブル錠、シングレアチュアブル錠

バッカル錠

バッカル錠は、口の中の粘膜から、ゆっくり吸収させるお薬です。
バッカル錠を頬と歯茎の間のくぼみに入れて、自然に溶かします。
錠剤をそのまま飲み込んだり、かんだりしてはいけません。

例:イーフェンバッカル錠

舌下錠

舌下錠は、有効成分を舌下で速やかに溶解させ、口腔粘膜から吸収させる口腔内錠剤です。
舌下錠は、特殊なお薬に使われています。

例:ニトロペン舌下錠


おわりに

今回は、お薬の剤型について、記事にしてみました。

お薬の中には、変わった飲み方をするお薬もあります。
お薬に興味を持って、わかってお薬を飲むと、飲み忘れも減るかもしれません。

ほかのお薬について知りたい場合やお薬を安くもらいたい場合は、下記のサイトマップからほかの記事もご覧ください!

当ブログでは一般的な方を想定としてお薬の説明となっております。
特定の合併症・既往歴がある場合、妊婦・授乳婦の場合、その旨を担当の医師もしくは薬剤師に伝えてください。
万が一、お薬を服用して体調が悪くなった場合は、担当の医師もしくは薬剤師に相談してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました