はじめに
薬局から軟膏を混ぜたお薬を渡されることがありますよね。
混ぜた軟膏を、患者さんにお渡しする時に、聞かれることがあります。
「いつまで使えるの?」
「どうやって保存したら良いの?」
今回は、そのような質問に対する回答を教えたいと思います。
また、薬局で混合された軟膏をもらうときのおすすめを教えたいと思います。
- 混ぜた軟膏の使用期限
- 混ぜた軟膏のおすすめの保存方法
- 混ぜた軟膏を薬局でもらうときのおすすめ方法
混合軟膏の期限と保存方法について
混合軟膏の多くは、ステロイドと保湿剤の混合の混ぜ薬が多いと思いますので、それを想定して回答いたします。
ステロイド一覧(代表例)
- デルモベート
- アンテベート
- リンデロン
- メサデルム
- リドメックス
- キンダベート
- ロコイド
保湿剤一覧(代表例)
- ヒルドイドソフト軟膏
- プロペト
混合軟膏の期限は、常温保存で約1か月が目安です。
混合軟膏を冷蔵庫で保存した場合は、約3か月が目安です。
※結露などが生じるため、冷凍庫での保存は避けてください。
※分離しているなどの外観変化がある場合は期限内でも破棄してください。
混合軟膏は、混ぜてない軟膏(チューブのままの軟膏)と比較すると、使用期限が短くなります。
使用期限が短くなる理由は、混合することにより空気が混ざってしまうことなどによります。
薬局で混合軟膏をもらうときのポイント
薬局で混合軟膏をもらったときに、
「え、こんな大きい容器に入れられるの?」
って、思ったことありませんか?
薬局で混ぜた軟膏をお渡しするとき、特に指示がなければ、合計100gの混ぜ薬なら100gの容器で、合計で50gの混ぜ薬なら50gの容器でお渡ししています。
例えば、下記のような処方箋をもらったら、100gの容器でお渡しします。
プロペト 50g
混合 1日2回 塗布
ただ、赤ちゃんに使う場合や一部にしか使わない場合、1回で使う量が少ないので、大きい容器でもらうと、不便なことがありますよね。
そんなときは、薬局で処方箋をお渡しするときに、「10gの容器に入れてください」と、薬局のスタッフにお願いしておくと、お願いした容器で混合の軟膏を受取ることができます。
※薬局ごとに用意してある軟膏の容器の大きさは異なりますが、だいたい10g、25g、50g、100gの容器を用意していることが多いです。
薬局のスタッフに薬局にある容器の大きさを確認して、希望の大きさを伝えると良いと思います。
複数の容器で用意してもらっても、基本的に1つの容器で用意してもらった料金と変わりません。
※ごくまれに、容器代を請求する薬局もありますので、念のため処方箋を渡すときに確認してみてください。
複数の容器で軟膏をもらうと、使用していない軟膏は、冷蔵庫に保管しておけます。
使うたびに、冷蔵庫に入れるのは、不便ですよね。
また、冷蔵庫で保存するときは、もらったときの日付を書いておくと、使用期限の目安になるので、便利です。
まとめ
今回は、混ぜた軟膏の期限と保存方法を記事にしました。
また、薬局でお薬をもらうときのポイントをまとめました。
先日、妻が赤ちゃんの湿疹でお薬もらってきたのですが、
「50gの容器でもらったけど、大きくて使いにくいし、持ち運びに不便だね」
「常温で置いてるけど、衛生的にどうなのかな?」
「いつぐらいまで使えるものなの?」
などなど、いろいろと思うことがあったようなので、お薬をもらうときのポイントをまとめました。
薬局でお薬をもらうときのお役に立てたら、うれしいです。
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