「2030年の世界地図帳」のまとめ【②4つのデジタル・イデオロギー】

【本の要約】
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はじめに

本の要約をしていますが、「2030年の世界地図帳」を読みながら、内容が難しくて理解するのが一苦労でした。
なので、「2030年の世界地図帳」を理解しやすいように、お役に立てればと思い、気になったことを書いてみます。

【2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望】
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それでは、今回はP95の「2020年代を牽引する4つのデジタル・イデオロギー」をまとめてみたいと思います。

2020年代を牽引する4つのデジタル・イデオロギー

2020年代のデジタル社会を支配する4つのデジタル・イデオロギーとして、アメリカン・デジタル、チャイニーズ・デジタル、ヨーロピアン・デジタル、サードウェーブ・デジタルがあります。
ちなみに、イデオロギーとは、「観念形態」「意識体系」のことです。また、「政治的意見」や「思想傾向」をさすこともあります。
ここでは、「イデオロギー」=「思想傾向」と考えるとわかりやすいかと思います。

アメリカン・デジタル

アメリカン・デジタルを代表する企業が、IT企業のGAGAMです。

  • G:Google
  • A:Apple
  • F:Facebook
  • A:Amazon
  • M:Microsoft
Google
世界最大の検索エンジンを構築した企業です。
1998年にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によって創設され、現在インターネット検索・広告事業、YouTube、Androidを手掛けております。
※Googleは、新会社Alphabetを設立し、Alphabetの傘下となっています。
Apple
iPhoneやMac Bookなどのデジタルデバイスを手掛けている企業です。
1976年にスティーブ・ジョブズ氏たちによって創設され、MacやiPod、iPhoneなどを販売しております。
スティーブ・ジョブズ氏が創設したにも関わらず、一度追放されているストーリーは有名ですね。
Facebook
世界最大のソーシャルネットワークサービスを構築した企業です。
2004年にマーク・ザッカーバーグ氏たちによって大学生時代に創設されました。
Facebookのユーザー数は20億人(世界人口の27%)を超えており、InstagramやWhatsAppを買収しております。
Amazon
世界最大のオンラインショッピングサービスを手掛けている企業です。
1994年にジェフ・ベゾス氏によって設立され、Webサービスで書籍を販売し始めました。
会員向けに無料配送を提供したり、電子書籍のKindleを販売したり、現在では単なるオンライン書店ではなく、物流、コンテンツ、IT、広告と現存するほぼ全ての事業分野に参入しています。
マイクロソフト
世界最大シェアのOS・ソフトの開発した企業です。
1975年にビル・ゲイツ氏たちによって創設されます。
WindowsというPCのOSや、Word,Excel,PowerPointといった業務ソフトウェアのOffice、ゲーム機のXboxを手掛けております。

GAFAMは、コンピューターを扱う分野でイノベーションを生み続け、グローバル企業へと成長していきました。

チャイニーズ・デジタル

アメリカン・デジタルと双璧をなすのがチャイニーズ・デジタルのBATHです。

  • B:Baidu(百度、バイドゥ)
  • A:Alibaba(阿里巴巴集団、アリババ)
  • T:Tencent(騰訊、テンセント)
  • H:Huawei(華為技術、ファーウェイ)
Baidu(百度、バイドゥ)
2000年に李彦宏(ロビン・リー)氏にて創設されました。
中華人民共和国で最大の検索エンジンを提供する会社であり、全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位です。
※中国では、政府の「グレートファイアウォール」によって様々なサービスが規制されていて、Google・Youtube・Facebook・LINEなどのサービスは利用できません。
Alibaba(阿里巴巴集団、アリババ)
1999年にジャック・マー(馬雲)氏にて創設されました。
BtoBプラットフォームサービスや中国最大手のオンラインショッピングモールを運営する会社です。
ソフトバンクの孫社長が投資をして大成功した企業として有名になりました。
Tencent(騰訊、テンセント)
1998年に馬化騰(ポニー・マー)氏にて創設されました。
中国の大手IT・ネットサービス企業で、「WeChat」と呼ばれるメッセンジャーアプリを軸に、幅広くサービスを展開しています
また、ニュースやビデオ、音楽、ブラウザ、モバイル決済などさまざまなプラットフォームを構築して、中国国内で展開しています。
Huawei(華為技術、ファーウェイ)
1987年に任正非(レン・ジェンフェイ)氏にて創設されました。
通信設備機器も手がけながら、スマホなどの端末機器も作っています。
5G開発にも強みを持っており、世界最大規模の5G試験網の建設計画があり、5G対応の折りたたみスマホを公開しています。
※ファーウェイの5G技術が中国政府に悪用される懸念から、ファーウェイは世界各国に警戒され、同社の5G設備は欧米の複数国で使用禁止とされています。

チャイニーズ・デジタルは、アメリカのIT企業のサービスを禁じられた中国国内で急成長を遂げていきました。

世界時価総額ランキング

ちょっと横道にそれますが、世界時価総額ランキングを載せておきます。

世界時価総額ランキングでは、アメリカと中国が独占していることがわかります。
GAFAMで上位を独占してますね。

では、本書に戻りましょう。

ヨーロピアン・デジタル

ヨーロピアン・デジタルは、産業革命(18世紀後半-19世紀前半)以降、世界を先導してきましたが、21世紀の情報社会への転換で終わりを迎えました。
アメリカや中国の企業よりも、IT以外の分野では、純粋な技術力で圧倒しています。
そして、ヨーロッパの伝統と文化を背景にしたブランド力を強みにしています。
例えば、BMWやメルセデス・ベンツです。

サードウェーブ・デジタル

サードウェーブ・デジタルは、開発途上国から飛躍的な経済成長を遂げています。
インドやアフリカ諸島などで発展しています。
特徴としては、飛躍的に経済成長を成し遂げた反面、身分制度や民族のしがらみが強くことが特徴です。

まとめ

4つの地域で栄える4種類の市場経済。
コンピューターを扱う分野でイノベーションを生み続けたアメリカン・デジタル、
中国市場で庇護されながら成長したチャイニーズ・デジタル、
伝統と文化を背景にしたブランド力を強みにしているヨーロピアン・デジタル、
飛躍的な経済成長をなしているサードウェーブ・デジタル。

この4種類の市場経済がどのように変化していくのか、2030年以降を左右する極めて重要なトピックになります。

GAFAMやBATHを注視しながら、サードウェーブ・デジタルの成長がどうなっていくのかが、楽しみですね!

本書を読む上で、参考になるとうれしいです!

次回は、「経済発展について」を記事にしようと思います!

【2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望】
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