この記事を読めば、『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』を読みたくなります
- 中小企業で商品の販売に悩んでいる方
- 起業・副業で伸び悩んでいる方
- 他社と差別化したい方
あなたの商品は売れてますか?
「どうやって商品を売ったらよいのだろうか・・・」
「競合と似たようになってしまう・・・」
「売り方の具体例が知りたいな・・・」
などなど、こんなふうに思うことってありますよね?
東京の上野で60年以上も繁盛している『二木の菓子』の専務取締役:二木英一さんが、試行錯誤でつかんだ差別化戦略を本書で解説してくれています。
町の駄菓子屋さんが、大資本との競合に勝ち抜いた方法や、お客さんとのやりとりなんかも載ってます。
この記事では、『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』のNOVOの感想を載せています。
ちなみに、『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』の要約はこちらから読めます。
『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』を読んでみて
『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』は、老舗小売店の60年間の知恵が凝縮されています。
さまざまなエピソードが書かれていて、お客さんとのエピソードやPOPでの販促方法など、具体的でわかりやすい内容となっています。
本書で勧めている「非効率化」ですが、言い換えると「お客さんの要望に答える」ということかなと思います。
大企業は、効率化を求めて、均一的で安定したサービスなどを提供するのに対して、小売店の生きる道は、お客さんの要求・願いを叶えることです。
つまり、究極的なお客さんファーストを目指すことで、差別化することです。
また、お菓子屋さんということもあり、POPのエピソードもたくさん載っていました。
具体的なエピソードがあるのがうれしいですね!
POPのエピソードのひとつに、「80歳の母親に向けたPOP」があります。
内容としては、「カルシウム入りのウエハース」を売るときのPOPに、「カルシウムが牛乳の何倍か」「1日に必要なカルシウム量」を書いても、販売数は変わりませんでした。
POPをつくった男性は、80歳の母親が毎日2枚もそのカルシウムウエハースを食べているので、そのようなPOPをつくったとの事でした。
80歳の母親は、骨折のリスクを回避するために、毎日食べていました。
そこで、POPの内容を、
「お母さんへ! 私はあなたが心配だからこれを贈ります! お菓子で出来るうれしい気持ちの表現!」
に、変更しました。
すると、月間販売数は翌月に4倍となったそうです。
このように、POPの内容を、ターゲットを明確にし、訴求内容を変えることで、売り上げが大幅に変わるのがマーケティングの面白さですね。
このようなエピソードも、実際に小売店を60年間してきたからこそのエピソードですね。
『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』の要約記事で説明しているのですが、著者は「商品の育成」を勧めています。
ただ、「商品を育成」しても、その商品を他店で売り始めたら、差別化にならないのではないか・・・とも、思いましたが、どうなんでしょうかね?
メーカーと一緒に「商品の育成」をすることによって、優先的に商品を卸してくれたり、原価を安くしてくれたりして、他店よりも優位に商売ができるのでしょうか?
育成した商品を、他店で売り始めたとき、どのように対応するかなども説明してほしいですね!
小売店の60年間の知恵がつまった『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』を、ぜひお読みください!
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