【要約】20歳の自分に受けさせたい文章講義 | 書く技術15選【話せるのに書けない人へ】

【本の要約】
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この記事を読めば、『文章の書き方』を語れます

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』がおすすめな人

  • 話せるのに書けない人
  • 文章の書き方を学びたい人
  • お客さんへの訴求の文章に迷っている人
20歳の自分に受けさせたい文章講義
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あなたは文章を書くのは得意ですか?
「なかなか文章が書けない・・・」
「話せるのに書けない・・・」
「なんとなく書いてるけど、これで良いのだろうか・・・」

などなど、いろいろな悩みがあると思います。

NOVO
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普段から文章を見ているのに、いざ書こうとすると固まってしまいますよね・・・

悩んでいるあなたに、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』がおすすめです。

話せるのに書けないという、頭の中の『ぐるぐる』を書けるようにする技術がつまった1冊です。

“翻訳”というキーワードをもとに、15の技術を使うことで、だれでもステキな文章を書けるようになります。

この記事では、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を解説しています。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のNOVOの感想はこちらから







20歳の自分に受けさせたい文章講義

『話せる』のに『書けない』のワケ

『話せるのに書けない』という経験をしたことは、誰しもがあるのではないでしょうか?

『映画を見た』、『小説を読んだ』、『きれいな風景を見た』、などなど、さまざまな経験を通して、考え・思い・感覚などが頭のなかで『ぐるぐる』としていると思います。

その頭のなかの『ぐるぐる』を話せるけど、書けない・・・

まずは、『話す』と『書く』の違いを確認しましょう。

話す
言葉だけではなく、表情・声・身振りなど、さまざまな道具を使って、頭のなかの『ぐるぐる』を伝えることができます。
書く
使える道具は言葉だけなので、言葉だけで頭のなかの『ぐるぐる』を伝えなければいけません。

話す場合、頭のなかの『ぐるぐる』が言葉になっていなくても、身振り手振りを使って、表現することができます。
一方で、書く場合、言葉しか使えないため、頭のなかの『ぐるぐる』が言葉にできなければ、伝えることができません。

つまり、書いて伝えるためには、頭のなかの『ぐるぐる』を言葉に”翻訳”する必要があります。
“翻訳”ができていなければ、書いて伝えることができないということです。

NOVO
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まずは、『話す』と『書く』の違いを、はっきりと認識するが大切ですね!







頭のなかの『ぐるぐる』を言葉にする

では、頭のなかの『ぐるぐる』を言葉に”翻訳”するためには、どうしたら良いのでしょうか?

頭のなかの『ぐるぐる』を言葉に”翻訳”する手順は、おおきく3ステップです。

再構築

再発見

再認識

それぞれを細かく見てみると、下記のようになります。

再構築

バラバラに散らばった内容を再構築し、理解を深める
語られた内容について、その場の状況や経緯などを含めて、自分なりにまとめて、筋道の通ったひとつのストーリーとして再構築することです。
思わぬ方向に展開していった会話などを、時には捕捉しながら、まとめます。

再発見

語り手の真意を『こういうことだったのか!』と再発見する
相手の話を聞きながら、100%内容を理解するのは基本的に不可能です。
聞いた時には理解できなかったことも、自分の言葉に”翻訳”する過程で、急に理解できることがあります。
相手の真意を再発見することで、自分の言葉に”翻訳”しやすくなります。

再認識

自分がどこに反応しなにを面白いと思ったのか再認識する
相手の話を別の人に伝えるには、自分というフィルターを通っていきます。
自分というフィルターを通るときに、面白いと思った情報や重要な情報だけが、通過していきます。
自分がどの情報を面白いと思っているのか、再発見できます。

この3ステップで、頭のなかの『ぐるぐる』を”翻訳”していきます。

NOVO
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頭のなかの『ぐるぐる』を”翻訳”できれば、『話せる』のに『書けない』が解消できそうですね!







言葉にするための15の技術

再構築⇒再発見⇒再認識の3ステップで、頭のなかの『ぐるぐる』を言葉に”翻訳”していきますが、ここではさらに細かい技術を紹介します。

『文体』とは『論理展開』

『文体を統一する』と考える時、真っ先に思いつくのは、『主語(僕・私・俺・自分)』と『文末(です・ます/だ・である)』だと思います。
もちろん、『主語』と『文末』も重要ですが、『文体』を決定づける要素は、『論理展開』です。

文章を、どのように『論理展開』するかで、文章のリズムがきまり、文体が決まります。

接続詞を意識すれば論理破綻を防げる

文章を書いてみたものの、何か違和感があるときはありませんか?
その違和感は、理論破綻しているからかもしれません。

違和感を感じたら、接続詞を意識してみましょう。
接続詞を入れて、文をつなげてみると、文章の論理破綻を防げます。

句読点は1行にひとつ以上

1行は38文字から41文字あたりに設定されています。
もし、40文字の文章にひとつも句読点がなければ、文章の区切りがわからず、読みにくい文章になってしまいます。

俳句は17文字、短歌が31文字であることを考えると、1行にひとつ以上の句読点をいれることで、文章の区切りがわかり、リズムよく文章を読むことができます。

改行のタイミングは早めにする

句読点の話にもつながりますが、改行でも文章にリズムを付けることができます。
改行なく、ページが文字で真っ黒に埋め尽くされていると、パッと見た瞬間に嫌気がさしてしまいます。

文章に向かい合うとき、『読む』より先に『見る』ため、パッと見の印象を良くするためにも、句読点と改行を意識しましょう。

漢字とひらがなのバランス

文章を書くうえで、漢字とひらがなのバランスは大切です。
漢字は文字そのものに意味があるのでパッと見わかりやすいですが、漢字が多い文章は見にくくなります。
ひらがながあることで適度なスペースができ読みやすいですが、ひらがなが多すぎると文の区切りがわかりにくくなります。

ひらがなだけがつづいたぶんしょうは、やさしいようにみえてじつはやさしくない。
ひらがなだけが続いた文章は、易しいように見えて実は優しくない。
平仮名だけが連続する文章は、平易なようで実は平易ではない。

そのため、漢字とひらがなのバランスを意識して、文章を書きましょう。





言葉の重複を確認する

同じ言葉が何度も重なると、文章のリズムは途端に悪くなります。
たとえば、文の始まりが『そして』で続いてしまったり、文の終わりが『~である。』が連続してしまうなどです。
また、『とても』『非常に』『かなり』など、副詞の重複なども、一種のクセとして出やすいので、注意が必要です。

序論・本論・結論は2・6・2の比率で

序論・本論・結論は2・6・2の比率がひとつの目安です。
序論が長ければ、読者はじれったく思いますし、結論が長ければ、しまりが悪くなります。

ある程度の文字の目安をもつことで、書くこのとの取捨選択がしやすくなります。

序論は『映画の予告編』

序論の目的は、読者を惹きつけることです
最初の数分を読んで面白くないと思ったら、読者は離れてしまいます。

映画の予告編は、ただ冒頭の数分を見せるのではなく、本編を再編集し、観客の期待をあおります。
序論も、読者の期待をあおり、本編まで読み進めてもらうかを目的として書いてみましょう。

『面倒くさい細部』はリアリティが出る

文章は『面倒くさい細部』を書くことで、リアリティが出ます。
『面倒くさい細部』の描写によるリアリティは、読者の理解を促し、文章の説得力を強化します。

1,『50キロにわたる大渋滞だった』
2,『ほとんど動けないままサザンのベスト盤を聞き終わるほどの大渋滞だった』

同じ渋滞についての描写でも、2の方がリアリティが伝わってきませんか?
リアリティは、日常の何気ないところに転がっていて、『面倒くさい細部』を書くことで生まれます。

『10年前の自分』に向けて書く

文章は”読者”に向けて書くことですが、具体的に”読者”を意識することで、熱量のある文章が書けます。
『10年前の自分』というのは、便宜上の表現で、ともかく『過去の自分』と考えてください。

有益な情報を知っている『現在のあなた』が、情報を知らない『過去のあなた』に伝えるイメージです。
有益な情報を知っていたら、『自分の人生は変わったかもしれない』、『あんなに苦しい思いをしなくてよかったかもしれない』、『あんなに悩まなずにすんだかもしれない』、そのように書けば自然と熱量ある文章が書けるはずです。





『説得』ではなく『納得』を与える

読者は『説得』に対して反発してしまいます。
そのため、読者を『説得』するのではなく、『納得』させる必要があります。

説得:押しのアプローチ(読者を押し切る)
納得:引きのアプローチ(読者に歩み寄ってもらう)

携帯メールも使わないおじさんに向けて、どちらが受け入れていただけるでしょうか?
1,『インターネットによって世界中の情報にアクセスできます』
2,『パソコンを覚えると、お孫さんとテレビ電話でお話しできますよ』

2の方が、『孫』というキーワードで関連付けていて、納得感があります。
このような『納得』できる文章を使って、読者に受け入れてもらいます。

『自分がわかったこと』だけを書く

文章には、『じぶんがわかったこと』以外を書いてはいけません。
なぜなら、文章は『答え』を示すものではなく、『解き方』を示すものだからです。
そして、『解き方』を示すためには、まず自分自身の手で問題を解いておかなければいけません。

自分でわかってない文章は、必ずほことびが出ます。
どこかに”小さなウソ”が入り、不必要な周辺情報が混じり、文章の価値を著しく低下させてしまいます。

『目からウロコ』は3割に抑える

本を読んで、『目からウロコが落ちる』経験をしたことも多いと思います。
『目からウロコが落ちる』が落ちるような情報がなければ、二度とその本は読まないと思います。
ただ、すべての情報が『目からウロコ』の情報だったら、どうでしょうか?

『どこの誰からも聞いたことのないような情報』
『発見に次ぐ発見』
『非常識ともいえる大胆な提言』

『知らないこと』のみで構成された本は、受け入れてもらえず、『トンデモ本』として笑いのネタにされてしまう可能性もあります。

『目からウロコ』の情報は3割ぐらいにすることで、納得感を持って読んでもらえ、価値のある本だと思ってもらえます。

『なにを書かないか』を決める

『なにを書くか』で考えると、足し算の思考になります。
逆に、『なにを書かないか』で考え、引き算の思考で、欠かせない要素をしぼります。

『高校生活を振り返って』というテーマで作文を書く場合、
『なにを書くか』で考えると、部活・文化祭・修学旅行などなど、書きたいことがたくさんでてきます。
それをそのまま書いた場合、話のポイントがわからず、面白い作文にはなりません。

『なにを書かないか』で考えると、
『部活の日々を語らずして、高校生活を語れるだろうか?』
『高校生活の思い出は、文化祭を抜きに考えられるだろうか?』
『体育祭と文化祭、どちらが印象深いイベントだっただろうか?』
と、引き算の発想で考え、最終的に『自分にとって大切なものはなにか?』という考えにつながります。

『なにを書かないか』で欠かせない要素をあぶりだすことで、ポイントの絞った文章を書けるようになります。

2回は読み返す

文章に対する印象は、読めば読むほど変わってきます。
自分の文章を読み返すと、『ああ、ここをこう直せばよかった』と後悔し、さらに数か月後に『なんだ、なかなか面白いじゃないか』と再評価したりする。

読み手としての自分は、印象が変わりやすいので、最低でも2回は読み返すことで、文章をより良くできます。







20歳の自分に受けさせたい文章講義 まとめ

本書は、『話せるのに書けない』から始まり、文章の書き方がふんだんに盛り込まれています。

『頭のなかのぐるぐるを言葉に”翻訳”する』が本書の軸となっていますが、”翻訳”を意識することで、文章が書きやすくなるのではないでしょうか?

NOVO
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文章って好みがありますよね~
いろんな本を読んでいて、『なんか好きじゃないな』『読んでてつまらないな』と思った原因は、『文体は論理展開』や『目からウロコは3割に抑える』が原因だと発見しました!

ぜひ、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んで、文章を書く技術をアップさせてください。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のNOVOの感想はこちらから

20歳の自分に受けさせたい文章講義
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