この記事を読めば、『コーヒーの戦略』が語れます。
- マーケティングの基礎・入門を学びたい人
- 実際のマーケティングや戦略を知りたい人
- コーヒーが好きな人
あなたは商品が売れないとき、なにを考えますか?
「誰に売ったら良いのかな?」
「値段を安くしたら良いのかな?」
「よい商品をつくれば、売れるんじゃないの?」
ビジネスが上手くいっていないと、何から手を付けたら良いのか、迷ってしまいますよね・・・
『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』を読むことで、コーヒーショップのビジネスが知ることができて、戦略・マーケティングが学べます!
ちなみに、コーヒーについても詳しくなりますwww
コーヒーショップの具体例を知れることで、自社でのマーケティング・戦略を考える参考になりますよ!
- ドトールの戦略 / 隠れたニーズ / マクドナルドのコーヒー(本記事)
- スタバらしさ / ネスレの収益のポイント / セブンカフェ
- サードウェイブ / マーケティング3.0 / スタバのCM
+『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』のNOVOの感想
この記事では、『ドトールの戦略 / 隠れたニーズ / マクドナルドのコーヒー』を解説しています。
ドトールの戦略 / 隠れたニーズ / マクドナルドのコーヒー
ドトールの戦略 【半額×客4倍=売上2倍】
1980年代、ドトールの創業者は、「日本人に毎日おいしいコーヒーを飲んでほしい」と思っていました。
しかし、当時のコーヒーは喫茶店で1杯300-400円で、毎日飲める価格ではありませんでした。
そのため、創業者は「150円にしたら毎日飲んでもらえる」と考えました。
ただ、安くてまずいコーヒーではお客さんが来ないので、安くしても味にはこだわりました。
また、安くする分、たくさんのお客さんに対応するための仕組みを考えました。
- お客さんをたくさん呼ぶために、原宿駅前の一等地に1号店をオープン
- 4倍のお客さんを同じ人数のスタッフで対応するために、
セルフサービスを取り入れ、自動コーヒーマシーンなどで作業を自動化 - コーヒーの品質は落とさない
つまり、下記のような計算式で2倍の売上を目指しました。
半額×客4倍=売上2倍
ドトールでは、従来の価値観から足し引きをして、ブルーオーシャンを切り拓きました。
- 付け加える:大幅な低価格(半額)
- 増やす:利便性(注文してすぐに出てくる)
- 取り除く:フルサービスを廃止(セルフサービスに変更)
- 減らす:滞在時間(立ち飲み)
ただ、こちらのドトールの戦略は、30年前では通用しましたが、最近では低価格コーヒーが多くなり、厳しい状況となっています。
そのため、ドトールは、星野珈琲店という高級志向にシフトしつつあります。
どんなにすばらしい戦略でも、同じ戦略は永遠には続かないということですね・・・
缶コーヒーの誕生 【隠れたニーズ】
お客さんが求めているモノ・ニーズを見つけるには、どうしたら良いでしょうか?
「お客さんにアンケートをとる」と考えた方が多いのではないでしょうか?
本書では、お客さんの要望をすべて対応したとしたら、DVDリモコンになってしまうと言っています。
DVDリモコンは、3倍速再生や30秒スキップなど、使わない機能がたくさんあります。
つまり、お客さんの要望どおりに作ったとしても、お客さんのためになるとは限らないということです。
では、お客さんが求めるモノ・ニーズを見つけるには、どうしたら良いでしょうか?
隠れたニーズを見つけるエピソードとして、UCC上島珈琲の缶コーヒーの誕生があります。
1960年代、缶コーヒーは、まだありません。
当時、コーヒー牛乳は、ガラスの牛乳瓶に入っているため、飲み終わってから牛乳瓶をお店に返却する必要がありました。
UCC上島珈琲の上島社長は、列車を待ちながらコーヒー牛乳を飲んでいました。
そして、列車が出発する時間になってしまい、飲みかけのコーヒー牛乳をお店に戻すことになってしまいました。
列車に乗りながら、上島社長は、コーヒー牛乳を考えて、
「もったいないことをしたなぁ」と思っていました。
そこで、入れ物が瓶ではなく、缶にしたらどうかと、ふと閃きました。
缶コーヒーなら、いつでもどこでも飲め、常温でも流通でき、商品としても扱いやすいとメリットが多いと思いました。
缶コーヒーの開発や流通で、たくさんの苦労がありましたが、缶コーヒーの人気はどんどん大きくなりました。
そして、2015年では、缶コーヒーの市場規模が8000憶円まで成長しました。
1960年には0だった市場規模が、2015年には8000憶円まで成長したのも、上島社長の閃きからでした。
隠れたニーズというのは、お客さん自身もわかってらず、日ごろからお客さんの立場で考えている方から、出てきます。
お客さんに聞いてもニーズはわからないので、知識のある方が、お客さんの立場で考えることで、ニーズを見つけられるんですね!
マクドナルドのコーヒー 【コーヒーの立ち位置】
最近では、いろいろなお店でコーヒーを販売しています。
マクドナルドも、コーヒーを販売しているお店のひとつです。
2008年、マクドナルドのプレミアムローストコーヒーは、2億6000万杯も売れる大ヒット商品となりました。
マクドナルドは、コーヒー豆にこだわり、トレーニングを強化して、品質の高いコーヒーを提供しています。
しかし、当時のCEO原田さんは、
『マクドナルドのコーヒーは、他の競合店と対抗するための商品ではない』と明言しています。
その言葉の真意は、マクドナルドにとって、コーヒーは新しいお客さんを集めるための商品とい意味です。
マクドナルドの利益の出る商品は、ビックマックです。
つまり、人気がある高品質のコーヒーを100円で販売し、新しいお客さんを集め、来店頻度も上げて、ビックマックをもっと売る戦略です。
コーヒーを販売しているお店は多いですが、そのお店ごとでコーヒーが主力商品だったり、お客さんを呼ぶ商品だったりと、コーヒーの立ち位置が異なります。
お店ごとで、コーヒーがどのような役割をしているのかを考えてみるのも面白いですね!
まとめ
コーヒーという商品を売るために、ビジネスモデルを考えたり、隠れたニーズをみつけたり、さまざまな役割をあたえたり、いろいろなことがあります。
『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』では、物語をとおして、戦略・マーケティングなど、1杯のコーヒーにさまざまなモノが詰め込まれています。
- ドトールでの戦略の考え方
- 缶コーヒーの誕生秘話
- コーヒーの役割
本書をとおして、いろいろな気づきがあったのではないでしょうか?
普段、何気なく飲んでいるコーヒーも、マーケティングや戦略という視点から考えると、いろいろな学びがありますね!
- ドトールの戦略 / 隠れたニーズ / マクドナルドのコーヒー(本記事)
- スタバらしさ / ネスレの収益のポイント / セブンカフェ
- サードウェイブ / マーケティング3.0 / スタバのCM
+『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』のNOVOの感想
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